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初診の患者さんにも、なるべく痛くない施術を第一にと心掛け、患者さん個々の症状、病体に合わせた鍼灸を主体としたやさしい施術を行います。 腰痛・肩こり・頭痛・膝の痛みは勿論ですが、とりわけ、過労や精神的ストレスからくる自律神経失調症や胃腸障害(腹痛、胃痛、下痢、食欲不振)に対する治療に取り組んでいます。 また、テニス、サッカー、ラグビー等、プロアスリートのスポーツ障害における施術実績も多数あります。 補助療法として低周波通電、遠赤外線照射、テーピング、ストレッチング、手技療法などを適宜用います。器具の消毒、滅菌は高温高圧のオートクレーブを用いており、鍼は使い捨てのディスポ鍼で行っています。 ご希望により、自宅での温灸などの方法もご指示致します。 来院回数の必要以上の要求や健康食品購入などの強要は一切致しません。 |
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■当院で特に力を入れている症状
1.腰痛、坐骨神経痛 2.小児鍼 3.ストレスや疲れからくる肩こり、頭痛、精神疾患 |
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鍼灸療法では、病気の原因を次のように環境,条件と言うところにおいておりまして、施術に先立ち、まず病気の成り立ちを考えます。 (1) 病気を起こしやすい素質をもっていないか。 (2) 病気を受けやすい外的環境(外因という)からきているのか。 (3) 病気を受けやすい内的環境(内因という)が有るのか。 ● 素質は先天的な身体の強弱の差のことをさします。次の各タイプに区分します。 < 陽証体質,陰証体質、肝実証体質、脾実証体質、脾虚証体質、肺実証体質、腎実証体質、腎虚証体質、心 実証体質、心虚証体質> ● 外因は外的影響のことで漢方では邪気と呼び<風、寒、暑、湿、燥、火>の6種類に区分します。 ● 内因は身体内部の影響で<喜怒、憂思、悲驚愕等>の精神的原因のことを指します。その他飲食労倦といいまして過食偏食等の食事からくるものや精神的過労、過房が原因のこともあります。 この様な原因等を分類し、そして問診、聞診などで患者さんの訴えを聞き、触診等の東洋医学的検査を行って施術を行います。ですから、同じ病名・症状でも人によって刺激する部位(ツボ)は同一とは限りません。 例えば、風邪の症状があっても、その原因は上記のどれにあたるのか、急性か慢性か、熱が有るか無いか、痛いところはどこなのか、また、その人が若いか、老人か、男性か女性かなどさまざまな事柄を考慮して、それぞれの証に合わせたツボの組み合わせによって鍼灸を行います。人によって治療方針が異なります。 治り方もまちまちで、一回で効果がある場合もあり、数回或いは数ヶ月かかる場合もあります。長くかかるような疾患では、ご家庭で出来る温灸などの方法をお教えします。 各々患者さんによりまして、施術法が違いましても、鍼灸には、ある病気に対する効果的な共通の基本的なツボもありまして、これを用いて家庭でも温灸などの補助療法が手軽に実施できます。 それから、歴史的な永い経験により、ある苦しい症状には共通する特効穴と言ったツボで治す方法が古書に記載されています。 その一部を次に挙げます。(青はツボの名前です) 五要穴…腹の病は足三里 腰背の病は殷門、頭項の病は後渓、面口の病は合谷、胸脇の病は内関 十要穴…三里と内関の穴は胸腹に効く 曲池と合谷は頭顔の病を除く 腰背の痛みは殷門と崑崙を選ぶべし 頭と項は後渓と風池がよい 環跳と陽陵泉は膝前と胸脇の病に効く ―たとえ360穴のツボが有ってもわずか10穴の特効穴でたりる― この様なツボを使ってご家庭でも簡単に施術が可能です。 |
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<針灸を受ける時の心構え> 「針は痛いもの」と思い込み“びくびくもの”で来院される方がたまにおられます。この傾向は特に男性に多く見受けられます。 本当に痛ければ、そんな苦しい治療法などが何千年もの永い間続くでしょうか。 「針を刺す」と云う表現が悪いのかと思いますが、「針で軽い刺激をする」と云う様に思っていただいた方が良いと思います。 しかし、その人の性格ですからそう簡単には決断が出来ませんが、一旦、鍼灸院の門をたたかれた後は、まな板のコイの心境で、それ以後のことは私に、まかせていただきたいです。 針の刺入は、日本独特の管針法と言って江戸時代に考案された方法によってあっと云う間にほとんど無痛で行うことが出来ます。 ただ、刺入点が触覚の痛点に当たったときには、たまに痛みを感じます。痛くないかな? 、痛くないかな? 、と緊張されていると余計に神経が過敏となり、少しの痛みも心理的に強く感じますし、さらに筋肉が硬くなって針に対して抵抗が強くなり更に痛く感じるときが有ります。 <当院の鍼灸の特長> 特長と言っても特に変わったことをする訳でありませんが、刺入した針を約15分間程度そのままにして置いておきます。(置針法と云います)さらに針の頭に艾を載せて燃焼させる場合もあります。 熱くはなく温和な気持ちのよい暖かさで眠気を催す程です。 また、必要があれば針に微弱な低周波パルス通電をして痛みの緩解を行います。 その他、温灸、テイピングを行ったり、腰痛の予防体操や筋肉トレーニング、ストレッチングなどの方法を必要によりご指導します。 症状にもよりますが、治療時間は1回30分〜40分程度です。 <施術後の注意点について> 鍼灸が初めての方では、家に帰られてから少し身体が倦怠感(だるい・眠い・重い・しんどい)がおこるときがあります。 身体の初めて受ける刺激に対する反応と思われますが少し身体を横にしておかれたら平常に戻ります。たまに、眩暈(めまい・吐き気)などの強い症状が起こることも有りますが当院にご連絡下さい。 多分、2回目の施術からは、そのような事は起こらず体調も良くなります。 施術後の入浴ですが、発熱、炎症疾患、内臓の強い痛み、体力の虚弱、高血圧、外傷(打撲・捻挫・切り傷)、出血性疾患などの場合は控えて下さい。 ほとんどの場合、特に問題がなければ2〜3時間あければ可能です。 なお、針をした部位が痛み少し盛り上がり内出血する場合がありますがほとんどの場合は心配いりません。 もし、心配な場合は、お気軽にご相談下さい。 その他,スポーツ関係の方は、緊急時を除き試合前日以前の施術をお奨めします。試合直前の施術で痛みが楽になっても針の刺激で筋肉が弛緩していますので速やかな運動性が失われて、良い成績が出しにくいと思います。 なお、スポーツ障害の中には、骨折、脱臼、靭帯・腱の裂断などの重症例もたまに認められる場合もあり、その疑いのある時は知人の医師にご紹介致します。 初めて鍼灸を受けられる方の中には、その効果を過信して、慢性で難治疾患が1回か数回で治ると信じて來院される方がおられますが疾患の病歴,発病にいたる原因等その成り立ち、病気の種類などによっては手品のようにあっと驚く奇跡は起こりません。十分説明を聞くなりご質問されてじっくりと治していかれる事を特にお奨めします。 もっとも、長年、医師にかかって治らなかった病気がたった1回の鍼灸施術で見事完治したしたとの経験を、お持ちの鍼灸師は(社)全日本鍼灸学会学術大会などで常時多数症例報告をされていますし、当院でも絶対に緊急に手術をしなければ治らないと医師より勧告を受けた激痛の椎間板ヘルニアが鍼灸施術で完治した例もあります。 また、肩こりで来院された患者さんが1回の施術で2年以上痛みが取れず手が上に挙がらなかった五十肩がその場で改善し、肩こりのみの施術を行っていた私のほうが驚いたこともありました。 このような不思議な現象・結果もたまに体験することがあります。 どうぞ、鍼灸に期待して施術を受けていただきますようお待ちしております。 |
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近年、C型肝炎ウイルスが発見されたり、院内感染としてMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)やSARS(重症急性呼吸器症候群)またエイズなどの新種の感染症が次第に世界的に蔓延したり、医療現場で、B型肝炎が注射器などの取り扱いミスで医師、看護師に感染する事件も報道されてますます感染予防についての関心が急速に高まってきました。 このようなことから、一般の医療機関(病院,医院、診療所)のみならず私達、鍼灸師も一人一人がこれに対する正しい知識と一定以上の防止策を確実に実行しなければならないわけです。 この様な中、鍼灸の学会では、1992年3月、‐鍼灸治療における安全性ガイドライン委員会‐から「鍼灸治療における感染防止の指針」と言う解説指導書が出され消毒滅菌法の詳しい方法が述べられております。 それが、全国の鍼灸関連施設に配布されていると思います。 はり、シャーレー、ビンセット、ハサミの消毒法、はりの保管法、手指の消毒、院内用具(卓上セット、ワゴン、シーツ類)の消毒法、院内清掃法などや医療事故の防止法などが詳細に解説されています。 今では、全国ほとんどの鍼灸院で実践されていると思います。 当院では、患者さんには大変失礼ですが、来院患者さんの全ては何らかの感染者と思って、その指針に沿って厳重な消毒滅菌処置を行っています。 針や器具の消毒は、先に、超音波洗浄機で洗浄後、オートクレーブと言う高圧高温滅菌装置で行いその後、紫外線保管庫に保管しておきます。 しかし、ほとんどの使用する針は、一回で使い捨てにするディスポーザブル針ですので安心して施術をお受け下さい。 その他、常識的事柄ですが、刺針部位の消毒、枕ペーパーのディスポ化、手指の洗浄と速乾性擦式手指消毒剤の使用などに気を使っています。どうしても感染が気になる患者さんは、どうぞ、怒りませんので納得が行くまでご質問下さい。 |
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次のような簡単な実験を行いました。 なお、実験方法、条件、被験者の体質及び病歴、室内環境、実験結果の詳しいデーターなどの詳細は省略しております。 <テーマ> 足末端の皮膚温度の経時的変化について <測定装置> 温度センサーにサーミスターを用いた皮膚表面温度計を用いて足の各指末端(ツボ・経穴の井穴)の皮膚温を次の方法で測定しました。 本器は測温プローブ先端を被験部に10秒あてると正確に夾雑因子に影響されず測定することが出来ます。 <実験方法> (1)皮膚温の測定は足の各指末端の10ケ所としプローブ先端を可及的同一押圧にて測定しました。測定頻度は施術前、施術30分後、1時間後1時間30分後、2時間後としました。 なお、実験中は、被験者には安静にしてもらった。 (2)針施術は、両側の足三里と三陰交のツボとし針は長さ68mm、太さ0.26¢、刺針深度20mmで50HZの低周波バルス波を15分通電、通電量は中等度の気持ちのよい通電感で行いました。 なお、足三里及び三陰交は、古来より「万病みなこれを用いて効を奏す」と言われ特に婦人病、下肢の病、胃腸疾患等に効果があり鍼灸施術上不可欠のツボとして繁用されてきました。 (3)対象 A 冷え性(鉄欠乏性貧血)の女性の針施術前後の皮膚温度分布 B 男性の健常者での針施術前後の皮膚温度分布 C その他は略 <実験成績> 詳細の内容については省略しますが、A の被験者の場合は、針施術後30分以後の皮膚温はかなりの温度上昇が続きました。B の実験でも同じ結果が得られました。 <考察> 体温はその中枢たる視床下部に支配され、交感神経を介して発汗、末梢血管の縮小、心臓博動の亢進、全身の新陳代謝を盛んにし、また、骨格筋の断続的収縮など複雑な作用を起こし人間の体温の恒常性を維持しています。このメカニズムの狂いによって、一部の人では、頭が暑く足が良く冷えると言った温度分布の異常を訴える女性が多く認めます。 一般的に、頭寒足熱が理想的ですがこの逆になった体質の方がおられ夏の冷房の効き過ぎや冬の強い暖房で苦しまれます 針の刺激によって、冷え性の人の、足末端の皮膚温度が2時間にわたって上昇することが解りました。 <結語> 針施術前後の足指末端の温度分布を測定したところかなり長時間の温度上昇を認めました。今後は、更に測定の時間を延ばして観察したいと考えております。 |
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